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展覧会で絵画などのアート鑑賞を楽しむ

コラム
【美術館のマナー】知ってるようで知らない11のこと
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美術館では作品を汚したり傷つけないこと、そして鑑賞の邪魔をしないことが最低限のマナー。

これらのマナーは当たり前のようで、じつは具体的にどのようなことに気を付けるべきなのか、知っているようで知らない人がたくさんいます。

大人デートに大人気の美術館。大切な人や家族をスマートにエスコートするためにも、ぜひこのページで美術館のマナーを再確認してみてください。

超基本!絶対に守るべき美術館のマナーをおさらい

超基本!絶対に守るべき美術館のマナーをおさらい
まずは基本中の基本マナーをおさらい。まだ美術館に行ったことがない初心者の人はぜひ目を通してくださいね。

①触れない

作品に手を触れないことは絶対的なマナー。パーティションやポール、白線から身を乗り出すようにして展示物に近づくことは厳禁です。 また囲いがされていないからと、息が吹きかかるような距離に近づきすぎることもマナー違反です。

このほかにも見えにくいからと先に観ていた人の前に入るようなことや、空いている方から回りたいからと順路を無視して進んだり、車椅子用のスペースで立ち止まり鑑賞することもマナー違反。

マナー良く美術館賞をするには、自分だけでなく周囲も気持ちよく過ごせるように、ゆったりとした気持ちを持つことが大切です。

②声の大きさに注意

騒がないことはもちろん、大きな声で「おーい、こっちだよ」などと呼びかけることはしません。人によっては小さな声であっても、談笑していることそのものが気になってしまいます。

詳しい作家の作品などはついつい”うんちく”を語りたくなってしまうことも。また作品の品評についてはできる限り避けるのがマナーです。特に価値についての話題はマナー違反だとしっかり覚えておきましょう。

私語厳禁と言うわけではありませんが、周囲の雰囲気をよく観察して話し声には注意を払うことがポイントです。美術館によってはカフェやレストランが併設されている場合があるのでぜひそちらで余韻を楽しんでください。

③携帯電話・スマホの使用を控える

通話はもちろんLINEやメッセージの送信音、スマホの操作音など携帯やスマホから音をださないことがマナーです。また許可されていない写真・動画撮影は厳禁。スクリーンショットの音が、撮影したと勘違いされてしまうケースもあります。

素晴らしい作品を目にすると、ついついTwitterやInstagramなどに感想を投稿 したくなってしまいますが、美術鑑賞中は作品に集中することがマナーです。撮影許可の有無をしっかり確認してアート空間を満喫しましょう。

④飲食禁止の徹底

咳が出てしまうので飴を舐めたい、 ガムを噛みたい、少しだけ喉が渇いたので水分を補給したいなど、どんなに事情があったとしても展示スペースでの飲食はマナー違反。口に含んだ食べ物が原因で、展示作品や周囲の人の衣服を汚してしまう可能性があります。美術館での飲食禁止のマナーは絶対に守りましょう。

⑤子連れのマナー

混み合う美術館内でのベビーカー、お子さんの話し声や赤ちゃんの泣き声が周囲の人の鑑賞を邪魔してしまっては迷惑が掛かります。乳児・幼児と一緒に美術館に行くときは、周囲に最大限配慮することが大人のマナー。子供が小さなうちは子連れでも気兼ねなく楽しめる美術館を探してみてください。

これができる大人!美術館を心から楽しむマナー

これができる大人!美術館を心から楽しむマナー
最近では、気軽に出かけられるアートミュージアムも増えました。漫画やアニメなど身近な作品の展覧会や博物館にお出かけの際も、一歩上を行くマナーが身についていればすごくかっこいいと思いませんか?

それでは、知っているようで知らないできる大人の美術館マナーを紹介します。

①音の出ない服装を心がける

テラコッタや大理石でできていることが多い美術館の床。コツコツ・カツカツと響きやすい女性のヒールや靴底が固い靴などは美術館には適しません。特にハイヒールのサンダルやパンプスは滑りやすく転倒の原因になるので注意しましょう。

またジャラジャラ、カチャカチャ、チャリチャリと音が出てしまうアクセサリー、ウォレットチェーン、鍵の束などは美術館の鑑賞スペースには持ち込まないこともマナーです。

大人デートに美術館を選んだときは、美術館のマナーに適したファッションで楽しめるようスマートにエスコートしてあげてください。

②荷物は預ける

特に大きな鞄やリュック、傘、紙袋などは混雑していなくてもコインロッカーに預けましょう。また大きな帽子、脱いだ上着が鑑賞の邪魔になってしまうこともあります。自分だけでなく周囲の人の邪魔にならないかどうか考えることも大切なマナーです。

美術館によってはキャリーバック・スーツケース用のロッカーも用意されています。大きすぎてロッカーに入らない荷物は一時預かりの有無を事前に確認しておきましょう。

基本的には手ぶらで鑑賞することが美術館のマナー。財布にスマホ、ハンカチ、ティッシュ、マスク、メモ帳・鉛筆など最低限のものだけが入るバッグがあると便利です。

③匂い・香りにも注意

美術館では音だけでなく、他人に影響を与えてしまう匂いや香りにも注意することがマナー。香水や整髪料だけでなく、タバコの残り香、アメやガムの匂いなども気になります。

またカレーやラーメンなど、ニオイが強く残る食事をした直後の美術館への入館は避けましょう。デートで昼食後すぐに美術館に行くときは、携帯用のマウスウォッシュなどを用意しておくのもおすすめです。

また美術館やアートギャラリーにお祝いなどを持ち込む場合、花など虫を誘う植物が避けるのがマナーです。美術館では目に見えないニオイのマナーを守ることはとても大切です。

④くしゃみ・咳対策をする

美術館の空調は涼しく設定されていることが多いので、肌寒いことがきっかけでくしゃみや咳が止まらなくなってしまうことがあります。自分ではどうしようもないくしゃみや咳。くしゃみや咳が出てしまったときのために、マスクやハンドタオル・ハンカチなどを用意しておくのもマナーです。

また咳がなかなか止まらないからとのど飴を口に含んでいると、咳をしたときに味の付いた唾液が作品に付着し、虫が寄ってきてしまう原因に。どうしてもくしゃみや咳が止まらないときは休憩スペースなどに移動をして対策するのがマナーです。

⑤メモを取るときは鉛筆で

美術館でメモを取るときには鉛筆を使うのが、アート通のマナーです。美術館ではボールペン、マジック、蛍光マーカー、シャーペンなどインクが使われているもの、また先端が硬くとがった筆記用具を使うのはマナー違反になります。

つまづいてコケてしまったときや人にぶつかってしまったときに、絵画やオブジェ、ほかのお客様を汚したり傷つけてしまう原因になるので、筆記用具の持ち込みについてもしっかりマナーを守りましょう。

⑥展示室にいる人は学芸員ではない

感性が高まる芸術鑑賞。美術館はアートの知識が無くても十便に楽しめます。そんな中、有名な作品を目にすると質問したくなり、展示室にいるスタッフに声をかけて話し始めてしまうことがよくあります。

じつは展示室にいる美術館のスタッフは、じつは監視員のアルバイトや防犯のための警備員。スタッフに声をかけてすぐに作品についての話を始めるのではなく、まずは質問できる学芸員さんはいますか?とたずねるのが大人のマナー。

美術館によっては学芸員やボランティアによるギャラリートークなどが実施されていますのでぜひ利用してみてください。

まとめ

まとめ
いかがでしたでしょうか。美術館で守るべき基本中の基本マナーを5つ、そしてできる大人のための美術館マナーを6つ解説させていただきました。

日ごろからアートに興味を持っている人は、すでに美術館のマナーは心得ているという人もいらっしゃるかと思います。

恋人やご家族とお出かけの際は、ぜひこのページを参考に美術館を楽しめるようエスコートしてあげてください。

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