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もっと好きになりたい美術館という空間。
初心者の頃は楽しみ方がよくわからず、「ただ絵を眺めるだけ。」といったもったいない落とし穴に陥りがちです。
そこで今回は、知ればもっと美術館鑑賞が好きになる、おすすめの楽しみ方をご紹介します。
知っているのと知らないのとでは大違い。
この記事をチェックして頂けばきっと、「美術館にはこんな楽しみ方があったんだ!」と思ってもらえるはずです。
何となく物足りなさや疑問を感じていた人も、ちょっとしたポイントを押さえるだけで美術館鑑賞の楽しさが倍増するでしょう。
それでは、おすすめの美術館の楽しみ方を10個ご紹介します。
まずは取り組みやすいものから少しずつ実践してみて下さいね。
有名アーティストの作品をリサーチ
世界には数え切れないほどの芸術アーティストがいます。
海外だとピカソやゴッホ・フェルメール、日本の現代作家だと村上隆や草間彌生などが有名で、美術にあまり興味がない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
特にゴッホやピカソの作品などは、オークションに出せば数億の高値がつくほど価値が高いものです。
有名な作品はそれだけ人々の心を動かしたということ。
「なぜこの作品に多くの人々が心を動かされるのか?」と、心の中で問いかけながら絵を鑑賞することも、絵画と向き合う楽しみ方の一つでしょう。
日本でも有名なゴッホの【ひまわり】は、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で見ることができます。
誰もが知ってる有名アーティストの描く作品を中心に鑑賞するのも、おすすめの楽しみ方です。
イベント・トークショーなどに参加
アートの楽しみ方は、鑑賞だけではありません。
美術館によっては、定期的にギャラリートークショーなどを開催している所もあり、エデュケーターが見どころや楽しみ方のコツなどをお話してくれます。
ボランティアスタッフなどが一緒に美術館内を回り、絵画や画家について解説してくれるところもあるようです。
イベント・トークショーの金額は無料のものから有料のものまで様々。
一人で参加している若い女性や年配のご夫婦など、幅広い世代の方が参加しています。
トークを聞く前と聞いた後では、美術館の楽しみ方もガラリと変わるはず。
是非積極的に参加してみて下さい。
家族・恋人や友達と鑑賞する
「リラックスしながら一人で美術館を鑑賞するのが好き。」という人は多いですが、時には家族とのお出かけや恋人とのデートで美術館巡りをしてみてはいかがでしょうか。
しっとり一人で楽しむのはとても素晴らしいですが、誰かと鑑賞することは、一人とはまた違う新鮮な発見ができる楽しみ方です。
また、既に美術館鑑賞が趣味の先輩や詳しい人と行くのもおすすめ。
初心者には知り得ない楽しみ方やポイントを教えてくれることもあり、刺激になるはずです。
最近では美術館コンパやパーティーなども人気で、趣味を通じて出会いを提供している場所がたくさんあります。
誰かと意見交換したりシェアしたりすれば、より美術への楽しみ方や関心度も高まるでしょう。
芸能人・アニメの絵画やアートを探す
美術館の楽しみ方がまだよくわからない内は、漫画や知っている芸能人が描いた絵画などを中心に選んでみましょう。
例えば徳島県の大塚国際美術館では、アニメ「フランダースの犬」に出てくる作品が展示されていたり、大分県の別府ミュージアムでは工藤静香さんやビートたけしさんの作品に出会うことができます。
企画やイベントで藤子不二雄や宮崎駿と言った、有名漫画家の作品を展示する美術館などもあり、ドラえもんやジブリといった有名イラストに出会えることも。
慣れ親しんだキャラクターや有名人の作品は、その裏側や背景もイメージしやすく、初心者におすすめです。
最初の美術館デビューの楽しみ方として、まずは名作アニメや著名人の作品がある美術館を探してみましょう。
体験作品のある美術館・博物館を探す
体感型アートをご存でしょうか?
こちらは、鑑賞だけでは物足りなさを感じている人におすすめの楽しみ方です。
美術館はひっそり絵だけを楽しむだけのものではありません。
『触って聞いて体感する』
実は美術館はそんな楽しみ方もできる場所です。
有名な体感アートといえば、2016年全国で開催され累計動員客数180万人超えとなった『魔法の美術館』。
鑑賞者に合わせて光や映像が変化したりと、まるで実際に魔法使いになったかのような世界を体験できる企画でした。
見るだけでなく触れたり聞いたり感じたりすることで、また違う感性が磨かれます。
鑑賞以外の楽しみ方として、体感できる美術館もまたおすすめです。
まずはざっと見てお気に入り作品をチェックする
初心者の頃はとにかく色々な種類の絵や作品を見て回りましょう。
まずは簡単にざっと見てみて、その中から心が惹かれた物をじっくり鑑賞するのが嫌にならない楽しみ方です。
そのためには、一つの美術館にこだわらず色々巡ってみること。
集中しているエリアなどであれば1日に数件回れるので、ぜひ周辺の美術館もチェックしてみて下さい。
周辺のグルメを楽しむ
美味しいカフェやレストランを探すのもまた、おすすめの楽しみ方の一つ。
『博物館疲労』といった言葉があるほど、広い館内は歩きまわると体力を消耗し、集中して絵画を鑑賞すると気力も奪われます。
体力を回復しリフレッシュするには、グルメを楽しむのが一番!
館内に隣接されているカフェに行くのもいいですし、周辺のレストランを探すのもいいでしょう。
ミュージアムショップに行く
美術館の楽しみ方の流れとして、最後にミュージアムショップは必ず行っておきたいものです。
絵画やギャラリーを家に帰ってからも見返したい時は、ポスターやポストカードを記念に購入するのがおすすめ。
ミュージアムによってはユニークなグッズも販売されているので、ぜひ好きな絵や好きな画家のグッズを探してみて下さい。
また、部屋の中を美術館のように飾り付けするのも家での楽しみ方の一つ。
ショップで集めたグッズをお洒落に飾り付けして、自分の部屋を美術館のようにアレンジしてみましょう。
ブログやサイトをチェックする
美術館へ足を運ぶ前にブログやサイトなどで勉強すると、より知識が深まり楽しみ方のヒントがつかめるでしょう。
その作品に関して、ある程度知識があるのとないのとではまた違った感覚を味わえます。
あらかじめ予習をしておくのも面白い楽しみ方です。
観光ツアーに参加する
旅行会社が主催するツアーに参加するのも新しい楽しみ方の一つ。
一人ではカフェやレストランに入りにくい人も、ツアーだと皆一緒だから安心。
専門家や美術のプロが同行するので、見どころやその美術館の楽しみ方のコツなども教えてくれるはずです。
日帰りバスツアーから長期宿泊の美術館巡りツアーなど様々なプランがあり、一人で参加される女性もたくさんいます。
NGな美術館の楽しみ方
次に、NGな美術館の楽しみ方を2つご紹介します。
こちらは場合によってはルール違反になってしまったり、美術巡りが苦痛になってしまうこともあるので、おすすめの楽しみ方と合わせてチェックしてみて下さい。
写真撮影について
基本的に美術館では著作権保護などの理由から、写真撮影はNGのところがほとんどです。
しかし、最近では展示物に寄っては撮影がOKだったり、写真撮影を許可している美術館も増えてきました。
『instagram(インスタグラム)投稿へしてね』と表記されている作品などもあり、一昔前とは違った新しい楽しみ方ができます。
しかし全ての作品がOKでない場合が多く、きちんと確認しなければいけません。
また、スマートフォンはOKで一眼レフや三脚の持ち込みが禁止のところもあります。
撮影が可能かどうかは事前に確認し、可能な場合でも周囲に迷惑がかからないよう静かに撮影しましょう。
混雑時は避ける
有意義な美術の楽しみ方として、混雑時はさけましょう。
美術はゆっくりしっとり楽しむもの。
ぎゅうぎゅうの館内や人混みの中では、落ち着いて鑑賞できません。
混雑が予想されるのは、
- イベントや企画展の開幕当日とその週末
- テレビやメディアでおすすめされた翌日やその週
などです。
開館直後や閉館前、お天気の悪い日などは比較的空いていることが多いので、狙い目かもしれません。
混雑具合をその都度SNSで発信している美術館もあるので、合わせてチェックしてみて下さい。
興味のない絵や作品は無理に鑑賞しない
「せっかく来たのだから一つ一つじっくり鑑賞しなければ。」
実はこのような鑑賞の仕方は、間違った楽しみ方です。
興味のないものをじっくり鑑賞するほど、退屈なことはありません。
無理に頑張って鑑賞することで、「全く興味がわかない。」「何が面白いのかわからない。」と、返って美術鑑賞が嫌いになることもあるでしょう。
最初の頃は、堅苦しく感じたものは飛ばすことがポイント。
休憩をこまめにはさみ、興味の湧いた絵画やアートを中心に鑑賞していくのが失敗のない楽しみ方です。
まとめ
今回こちらの記事では、おすすめの美術館の楽しみ方を10個とNGな楽しみ方2つをご紹介しました。
お伝えした通り、美術館には様々な楽しみ方が秘めています。
ご紹介したすべてを実践する必要はないので、まずはできる範囲で実践してみて下さい。
また、何度も美術館を訪れるうちにあなたにあった楽しみ方を発見することもあるでしょう。
是非色々見つけて、感性や想像力を磨いて下さいね。